2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

GVが苦手な訳

GVを嫌っている理由ですか? そうですね・・・・・・色々と理由はありますね。 プリーストという命を救うものが、 命を奪っている。 勿論魔物も同じ生命体だという事は承知しています。 命を奪う事に変わりはありません。 しかし私達と同じ人を討つ事が、 私には…

何か心に芽生える物

『こんばんは、 始めまして』 ありきたりの挨拶、 これで反応が無ければAFKであろうし、 居なかったら明日にしよう・・・・・・と何時までも逃げ道を作りながら行動しています。 『こんばんはー』 『えっと・・・・・・あの、 今たまり場に居るのですけど』 『あ、 ギ…

ユナ ミストレル

『ギルド募集 LV88プリースト GV好きではありません』 ギルドを飛び出すように抜けてから2日後、 私はプロンテラ南の平原・・・・・・ 通称ギルド広場でチャットを立てていました。 ギルドを放浪する癖があるのか、 突発的にギルドを抜け出して一人でダンジョンへと赴…

特訓

「Mariaさんは話し方が硬すぎるのだと思いますよ」 「硬い・・・・・・?」 「そうですよ、 いくら騎士の方だからって言っても女性なんですから、 プライベートぐらいは柔らかい話し方が良いですって!」 「・・・・・・そうか?」 「そうですよ!!」 カフェテラスの席…

何が足りないのか?

「アーサー ルーンベルグ」 「Maria? 一体どうしたんだ・・・・・・・?」 突然声をかけられ、 正直俺は戸惑った。 Mariaから声をかけてくる事など無いに等しいからだ。 あったとしても任務の事ばかりであるし、 簡潔に終わらせている。 「ちょっと聞きたい事があ…

Mariaの受難

私は今呆然としている。 珍しい事だ、 何があってもほとんどの事は予測が出来ていたはずだった。 騎士団の任務が予想外だったのだろうか、 それとも私の予測がまだまだだったのだろうか・・・・・・ 「〜♪」 「〜〜♪」 待て、 落ち着いてよく考えるんだMaria Serve…

聖騎士のお願い

プロンテラへ逃げ帰った後、 彼女を少し休ませてから聖騎士隊の本部へと送る。 プロンテラ城の一室にある本部には、 数人の聖騎士と団長らしき人物が待機しており、 アラモードさんからの報告を聞くや否や、 即座に対策会議が開かれるようであった。 私はそ…

迷宮の森 探索

午後1時、 時間通りにプロンテラ北門付近に着くと、 聖騎士が一人、 簡単に旅の装備を整えて立っていた。 私に気づいたのだろう、 荷物を持ち目の前にまで歩いてくる。 「貴官がアルグラム フェンリ殿か?」 「はい、 ゲフェン魔術協会の要請で参りましたア…

魔術協会からの任務

「アルグラム、 ゲフェン魔術協会から任務だ」 「・・・・・・今日は非番なハズなんですけど・・・・・・」 「今日は急遽戦いなれた者が必要でな。 君ならある程度なれているだろう?」 「・・・・・・まぁ、 否定はしませんけど」 「なら決まりだな、 本日午後1時にプロンテ…

ゲフェンのとある書庫で

この世界の大戦は闇の部族との戦いが大半を占めている。 それはプロンテラという王国が出来る前から、 神々と闇の部族は戦い続けて・・・・・・ 神々が戦うその場に、 神々によって作り出された人も共に戦ったと言われて・・・・・・ 魔術とはその戦いにおいて、 神々よ…

プロンテラ騎士団

プロンテラ騎士団は昔は色々と忙しかったが、 今ではほとんどやる事が無く平和である。 プロンテラの警備は警備員が各門に配置されているし、 魔物達の侵攻がある訳でもない。 やる事といえば訓練の他、 冒険者に混ざってダンジョンへ向かうくらいだ。 「Mar…

プロンテラの午後

〜♪ 〜〜♪ プロンテラ大聖堂、 中央礼拝場から歌声が聞こえる。 プロンテラの麗らかな午後、 午前の仕事を終えた後昼食を取り、 礼拝場のパイプオルガンを弾きながら歌う事は自分の好きな事だと自覚している。 聖歌を歌う事も好きだが、 偶には普通の歌も歌…

第一部より第二部に引き継がれる子

第一部の子孫をここで紹介したいと思います。 ネタが切れた訳じゃありません・・・・・・ ただ紹介しておかないと私がこんがらがる可能性があるからなのです。 ハスカ・ミスティ・ローレックの末裔 ユナ・ミスティ・ローレック 職業 プリースト 所属 プロンテラ大…

終章 『結界』

「・・・・・・・そういえばローレックさんに何て言えばいいんだ・・・・・・」 ふと城外へと走っている時に気づいた事だが、 彼女はいきなり当身を受けて何も知らないままプロンテラへと戻るだろう。 そうすれば多分第二中隊で同じ生き残りの私に理由の説明を求めるはず…

第三章 『退路無き戦い』 後編

第二中隊は城の中核とも言える謁見の間を制圧した。 一階部分ではまだ激しい戦いが繰り広げられているが、 二階部分の安全を確保した事によって、 応急処置であるが怪我の治療も出来る事になった。 「一階はまだ制圧できないか」 「もうそろそろ完了するはず…

第三章 『退路無き戦い』 中編

まだ太陽の光が届かない大地に、 プロンテラ騎士団は出陣した。 無論太陽の出ている昼間の方が、 闇の軍勢を相手にするには一番良いだろう。 だが今回は戦う事が主目標では無い。 今回の目的はあくまでも結界を展開させる事であり、 戦うのは時間を稼ぐため…

第三章 『退路無き戦い』

峠での戦いは人間側が勝利を収めた。 しかし、 それは敵を退けるという初期目的を達成しただけであった。 プロンテラ城下町南側より攻められた事を知った兵達が混乱し、 その隙を見逃さず魔族は総攻撃を仕掛けてきたのだった。 魔族を撤退させる事に成功した…

第二章 『プロンテラ攻防戦』 後編

ドォ・・・・・・ン と、 遠くで何かが崩れる音。 その数秒後に地鳴りが続きました。 「な、 なんですか!? 今の!!」 「・・・・・・!! 貴方は中に! 外を見てきます!」 「あ、 ハスカさん!!」 アコライトの子の静止も聞かずに、 私は大聖堂から飛び出しました。…

第二章 『プロンテラ攻防戦』 中編

闇と光は表裏一体、 光あるところに闇あり。 また、 光あるところに闇あり。 例え絶望的であったとしても、 例えどんなに追い詰められたとしても、 人は希望さえ捨てなければ、 光を見つけられる・・・・・・ 峠での戦いが始まった。 地形的に見下ろす形で布陣した…

第二章 『プロンテラ攻防戦』

ゲフェン魔法都市が陥落してから数日。 ゲフェン方面を監視していた部隊から緊急報告が舞い込んだ。 『闇の軍勢、 進軍を開始す』 トリスタン一世は即座に対応した。 まずプロンテラ市街で戦う事は、 すなわち住民の生命を危険にさらす。 闇の軍勢を迎え撃つ…

第一章 魔法都市ゲフェン 陥落 後編

ゲフェン西側の街道に彼等は集まっていた。 ペコペコと呼ばれる鳥に乗った騎士、 剣を腰に付けた剣士。 プロンテラ騎士隊の面々である。 まだ実戦経験の浅い剣士達は念入りに武器や防具を手入れし、騎士達は目をつぶって神に祈りを捧げた。 「諸君、 待たせ…

第一章 魔法都市ゲフェン 陥落 中編

プロンテラで対策会議が始まろうとしている頃、 魔法都市ゲフェンは混乱しつつあった。 突然の侵攻、 それも人間ではなく闇の軍勢が・・・・・・だからだ。 「住民の避難は完了したか?」 「無理です、 とてもではありませんが間に合いません!!」 「警備隊が総出…

第一章 魔法都市ゲフェン 陥落

神々と人間、 悪魔達の戦いは熾烈を極めた。 辛うじて神々は悪魔達との戦いに勝利し、 悪魔達を闇の世界へと封印する事に成功した。 しかし、 神々の受けたダメージは深刻だった。 後の世で魔物達が復活した時の事を案じ、 彼らは自分達の力の一部を武具にし…

闇の軍勢 後編

謁見の間から少し離れた一室に、 魔術師達は集まっていた。 その床には大きく魔方陣が描かれ、 中央の机には大きな水晶玉が設置されていた。 その場に集まっていた誰しもが、 グラストヘイム王の言葉を持っていた。 「みな、 今までの働きご苦労であった。 …

序章 闇の軍勢

かつて世界を巻き込んだ大戦があった。 神々と人間対悪魔達の戦い・・・・・・ この大戦はどうして勃発したのか・・・・・・ それは、 歴史にも多々あるように愚かな権力を欲しがる王によって引き起こされた・・・・・・ グラストヘイム城 謁見の間 その日、 グラストヘイム王…

こんばんは 始めまして

ユナ ミストレルです。 お知りの方は知っていると思いますが、 これからここにブログを書かせていただく事になりました。 まだまだ未熟者ですが、 これからよろしくお願いいたします。