傷つくよりも

 他人に傷つけられるより、 他人を傷つける事に注意しなさい。
相手は傷つけた分、 その分だけ心が泣いているのだから。
自分の心は自分で癒せる。
でも相手の心は・・・・・・?


 私の軽率な行動が相手に思い出したくない過去に触れてしまった。
奈留は私を庇ってくれるますが、 私はその言葉を何度も私は止める。


「でも・・・・・・」
「良いから、 止めて下さい」


 大切な仲間を傷つけた、 それが私の心にはとても辛かった。
気がつけないで、 一体どんなに傷を付けていたのだろうか?


 『知らなかった』という言い訳なんて通用しない。
私が『傷つけた』 という事実は消えない。
庇ってくれる事は嬉しかったけど、 私には庇ってくれる言葉すら痛かった。


 傷つく事を恐れるより、 傷つける事を恐れなさい。
相手は自分より傷ついているのだから・・・・・・
自分の傷より、 相手の傷を思いなさい。
自分のは後ででも癒せるでしょう?


 人を思う事、 その人の気持ちを考える事を忘れないようにしたいと思います。
それを忘れた時、 私は私で居られなくなると思うから。